第13回 特別編 AQUATIC DIVISIONサーフボード〜スタイルマスターCHABOが手がけたスペシャルモデル

第13回 特別編 AQUATIC DIVISIONサーフボード〜スタイルマスターCHABOが手がけたスペシャルモデル

BEACHED DAYSのサーフギアライン、AQUATIC DIVISION(アクアティックディビジョン)。デッキはソフト、コアはEPSのサーフボードは、従来のソフトボードとは全く異なる本格的な乗り味で、発売からベストセラーを続けています。中でも国内のニーズに特化したFAR EAST SERIESについて、プロデュースを手がけたCHABOこと吉田 泰プロに話しを伺った。

 

 

AQUATIC DIVISIONサーフボードのラインナップには、クリス・クリステンソンのミッドレングスのC-BUCKETとグライダーのTHE CLIFF、JJウェッセルズのロングボードのTHE COMMONERがすでにあったのですが、昨年新たにボードをプロデュースした経緯を教えてください。

普段は湘南をベースにしているので、シングルフィン・ログをメインに使っているのですが、以前からフィッシュにもよく乗っていました。また2+1のエッグは、もっとターンを楽しみたい、練習したいという時に使っていました。市場にあるソフトボードと言われるボードは、トライだったりシングルフィンのものが多いです。でも自分が普段使いで乗るにはツインや2+1のボードが欲しかったので、シェイプボードからマスターを作りプロデュースさせてもらいました。

それが製品版となり、フィッシュのCOBRA KAIと2+1エッグのDOJOとして完成したのですが、実際に乗ってみたところ十分楽しく遊べるものになり良かったなと思います(笑)。とてもフレンドリーなデザインなので乗りやすく、エントリー層から中上級者のセカンドボード的な使い方、またファミリー全員で使っても楽しめるものになっています。昨年はCHABORING CHANNELで笹子夏輝プロに乗ってもらいましたが、上手い人でも十分に楽しんで貰えたのが何よりの収穫です。

また、地元湘南の先輩がローカルコンテストでDOJO 6'8"を使い、見事優勝を果たしたということもありました。実際にコンテストでボードの性能が証明されたことが嬉しかったですね。



先日はBRINEサーフショップのYoutube企画(写真上)で、吉岡店長とレディースサーファーのHarukaちゃんにもこの2モデルを乗ってもらいました。撮影当日の千葉の波は、トロ目のログ向きのコンディションだったのですが、テイクオフも早く何本も波に乗ることができ、予想以上に楽しめました。ぜひ 動画を見て頂ければと思います。

それぞれのモデルで合うオススメのフィンについて教えてください。

DOJOだとサイドはいわゆるロングボードの定番サイズのGLとかGXのサイズで、6'8"だとセンターはグリーノータイプの7.5インチくらいが基本。新発売のAQUATIC DIVISIONのSINGLESのテンプレートもバッチリ合います。また、より小さいサイドフィンにしてセンターも小さくするとよりクリクリと動かせるので、ショートボードがメインの方にはオススメです。
COBRA KAIは、ツインキールのタイプがスピードも出るので、AQUATIC DIVISIONでこれから発売のTHE KEELがオススメです。

(Chabo on Cobra Kai 6'2")

 

日本ではソフトトップのボードはどうしても初心者向けのイメージがありますが、海外だとマリブやリンコンのTHE DAYみたいな日に、ピークからフィンレス、しかもソフトボードでめちゃくちゃいいラインで滑ってくる超上級者とかもいます。日本でもTHE DAYでとは言いませんが、波の小さい日に普通にサーフィンしても面白くない時には、フィンレスやDOJOのサイドフィンだけとか、COBRA KAIも小さめのフィンを付けて楽しむのもアリかと。

そうですね、フィンのバリエーションで色々と楽しめるのもこのモデルならではかと。特に2+1のDOJOの可能性は無限大なので、手持ちのフィンがあれば色々と付け替えてみると新たな発見があるかもしれません。

 

昨年に引き続き、今夏も鎌倉の海水浴場でソフトボードエリアができたので、規制のある時間帯でもサーフィンを楽しむことができました。そんな夏の海で子供と一緒に安全に楽しめるのも最高ですね。

DOJOの大きいサイズであれば、小学生になる前の子供くらいなら一緒に波に乗ることもできますし、もう少し大きく、海にも慣れている子ならひとりでも安全に楽しめます。親と一緒に楽しむことが大切だと思うので、家族がBDADのソフトトップでサーフィンを好きになってくれるきっかけになるといいです。

 

(Sena Tamano on DOJO 7'2")

 

浮力たっぷりでパドルのスピードも速いということでしたが、これからフルスーツで体が重たくなる季節もバッチリなのでは?

鵠沼の若手のSenaとかは真冬にビーチブレイクの頭くらいの波で試して、十分楽しむことが出来たと言ってました。サイズのある波でもフィンレスを試したようです。自分も夏の期間限定だけじゃなく、これからの寒い時期も活躍する機会がありそうです!

 

BDADサーフボード詳細についてはこちら

CHABORING CHANNEL → Youtube

 

吉田 泰(よしだゆたか)●1981年生まれ。神奈川県藤沢市出身・在住。ノーズライディングを中心としたクラシカルなスタイルに定評のある湘南・鵠沼を代表するロングボーダー。これまでJPSA特別戦STYLE MASTERS優勝2回、JPSA静波の優勝他、プロコンテストで活躍する傍ら、日本有数のスポーツチェーンでのバイヤー、のち世界的なセレクトショップの店長職を努める。2023年よりサーフィン道場のCHABORING DOJOでロングボードへの探求と理解を深めるサーフィンスクールを主宰、またプロコンテストのジャッジにも携わる。

https://chaboring.com

 

インタビュー/川添 澪(かわぞえみお)●神奈川県鎌倉市出身・在住。カリフォルニア州立大学サンディエゴ校・サーフィン部卒。日本の1stジェネレーションのサーファーを父に持ち、幼い頃より海外のカルチャーに邂逅。90年初頭から10年間に渡り、カリフォルニア・サンディエゴ〜マリブに住み、ロングボード・リバイバルを体感。帰国後はON THE BOARD編集長に就任し、GLIDE他の雑誌媒体を手がける。これまで独自のネットワークでリアルなカリフォルニアのログ、オルタナティブサーフシーンを日本に紹介。

ブログに戻る